五つの川が流れていた地域だから→五溝村
と、いう地区に、南部で最も保存状態の良い、客家の建造物が残されています。

それが、「五溝村の劉氏祖廟」
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駐車場から見た、五溝村の劉氏祖廟
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引くとこんな感じ。
手前が、昔は清流が流れていた水路。
現在は・・(^^ゞ
まあ2月はあまり雨が降らないからねえ。 

劉氏の祖先は広東省から来た客家で、
漢の高祖劉邦の直系後裔だそうです。

1780年(清の乾隆45年)から、続々と一族が海を渡って五溝水の開拓開墾に来て、
1864年(清の同治3年)に、この劉氏祖廟を創建したそうです。
その時は、両側に二つの家屋しかなかったそうです。

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門・燕尾設計と言うんだそうです。
相当力のある、または高官でないと、造れないそうです。
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祖廟(祖先の霊をまつる御霊屋(みたまや))

廟の大黒柱・戸板・石柱・香炉・交趾焼きはすべて中国福建省南部から運ばれてきたそうです。
すごい!

この中には、たいてい子孫に対する教えとか戒め等が書かれているそうです。
劉氏の祖廟には
「謙虚で礼儀正しく、事に処すべし」
「堪忍は徳を積み、善行は代々宝になる」
「ひとつには忠臣孝行、二つには読書耕地」
など、現代にも通じる教えなどが書かれているのだと
説明を受けました。

ところで、案内をしてくれた方は、元教師の方でしたので、
よくここに生徒を引率して見学に来て、
この祖廟の文言を読ませたものだと、懐かしそうに仰っていました。

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最初は二つしかなかった、両側の家屋も。
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こんなにズラリ!
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生垣や花園も、力のある家の象徴なのだそうです。

こういう形式の家屋は、ここまで綺麗に残っているのは少ないそうです。
なので世界中から見学に来るそうですので
建築好きの方、中華式建物loveの方は是非!(^o^)丿